東日本大震災から8年。

東日本大震災から8年

仙台不動産情報広場を運営している小松商事の溝口です。

3月11日、東日本大震災から8年が経過しました。

あの大震災で改めて「防災」について関心が高まりましたが、私自身、昨年より町内会の防犯防災部長を務める事となり色々と防災について考えさせられる一年となりました。そのうえで皆様に防災についてお伝えしたいのですが防災には「事後防災」と「事前防災」と二つの考え方があります。

「事後防災」とは、地震が発生した後困らないように対策を取ることで、保存食や避難グッズを揃えたり、地震保険などは「事後防災」です。

「事後防災」は地震で身体的な被害を受けないことが前提となります。(大けがをしてしまっては保存食や避難グッズどころではありません)

対して「事前防災」は、地震が起きても被害を受けないように対策することで、家具の転倒防止金具を設置したり、戸建て住宅であれば耐震診断・耐震改修を実施することが「事前防災」となります。

「事前防災」も「事後防災」もどちらも大切なのですが、残念ながら具体的なイメージがつきにくいことと費用がかかることから「事前防災」の対策を講じるケースが少なく、逆に非常食や避難グッズなどわかりやすい「事後防災」を優先されるケースが多いようです。

防災を考えるとき、「最悪の状況」を想定します。地震の場合は家が倒壊してしまうことです。大切な家族の命が奪われてしまうことです。非常食や避難グッズを揃える前に、まずは家が倒壊しない対策を講じるべきなのです。

残念ながら中古戸建て住宅の耐震化はなかなか進んでいないのが実情なので、せめてこれから購入して頂くお客様には家の中が一番安心と言って頂けるよう新築住宅は耐震性能の高い住宅を勧めよう、安心して暮らせる中古住宅流通を実現しよう、そんな想いで弊社は不動産売買や新築工事を行っております。

大きな地震災害が発生すると防災意識が高まります。再度申し上げますが、「事後防災」だけでは意味がありません。優先順位が高いのは「事前防災」です。
残念ながら我が国は地震大国です。宮城県でもつい先日の新聞記事で宮城県沖でM7級の地震が今後発生する確率が90%と発表された事もあり、遠くない将来に更なる地震被害が起こりえるのです。東日本大震災では本当に多くの尊い人命が失われてしまいました。次地震が来たときは人的被害ゼロになるように、地震なんかに負けないように、「事前防災」の大切さをこれからも伝えていきたいと思います。

 

 

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