全国平均で約3.8%の引き上げ
仙台不動産情報広場・小松商事です。
2011年3月11日、かつて経験したことのない未曾有の大地震が、宮城県をはじめとする東日本を襲い、各地に甚大な被害をもたらしました。東日本大震災を経験して、地震保険の大切さを実感された方も、多かったのではないかと思います。
その後も熊本地震、北海道胆振東部地震と、度重なる地震被害が発生し、地震保険に対する関心が高まる中、2019年1月に地震保険が改定されます。
前回の改定(2017年1月改定)以降、3段階に分けて地震保険料の改定を行うこととしており、今回は2段階目であり、全国平均で約3.8%の引き上げとなります。
既に地震保険に加入されている方はもちろん、これから住宅購入をされて火災保険・地震保険に加入される方も、3段階目の改定前までに加入しておくと多少は保険料がお安くなります。
宮城県のイ構造の保険料は1,200円の値上げ、改定率は+12.6%
【年間保険料の例】
※1 イ構造:主としてコンクリート造、鉄骨造の建物 ※2 ロ構造:主として木造の建物(ただし、経過措置の保険料は異なります)※出典:日本損害保険協会
イ構造(マンションなどの耐火構造など)…▲15.8%~+14.9%
ロ構造(木造など)…▲14.5%~+14.7%
イ構造を見てみると、宮城県の改定後保険料は、地震保険金額1,000万あたり10,700円で1,200円の値上げ、改定率は+12.6%です。改定率が+14.9%と最も高い福島県は、1,100円の値上げですが、元々の保険料が低いために定後保険料自体は8,500円となります。
逆に、改定率-15.8%となっている愛知県・三重県・和歌山県では2,700円もの値下げとなりました。
それでも「千葉、東京、神奈川、静岡」の改定後保険料25,000円に比べると、宮城県の保険料自体はまだ低いですが、全国平均約3.8%の引き上げを考えると、かなりの開きがあるように感じます。
改定前後の長期係数
保険料は月払いよりも年払いや複数年払いの方がお得なので、まとめ払いをされている方も多いかと思います。今回の改定では、まとめ払いに影響する「長期係数」が引き上げとなります。
地震保険の長期割引率が減り、負担増です。
今後詳細が出てくると思いますが、3回目の改定の動向を注意深く見守っていきたいと思います。